設立趣意

1 趣旨

近年、LD、ADHD、高機能自閉症など、知的発達の遅れを伴わない発達障害児への対応が我が国の学校教育における大きな課題となっています。文部科学省からの報告によると、このような子どもたちは小中学校の通常の学級に約6.7%在籍していると推定されており、多くの子どもたちが学習や対人関係のつまずきなど学校生活への適応に困難さを感じていると考えられます。この対応のためには、教育・医療・保健・福祉等の関係機関の連携推進による総合的な支援体制の構築が求められていますが、その具体的効果的な在り方については明確にされておりません。

この現状に何とか対応したいという思いから、発達障害にかかわる医師や臨床心理士、小中学校等の教員が連携し、発達障害児が学校生活によりよく適応するために必要な学習やスポーツ、対人関係等のスキルの獲得や自分の感情をコントロールする力を育成したいという熱意により任意団体STP実行委員会を発足し、独自に開発したサマー・トリートメント・プログラム(STP)をADHD児を中心に提供しながら今日まで活動して参りました。

 しかしながら、引き続き活動を展開するにあたり、より広範囲に発達障害に対する理解啓発を推進するとともに、発達障害を理解し支援しようとする多くの人々の参画機会を確保し、団体としての健全な発展と活動の継続を可能にするためには、特定非営利活動法人格の取得が必要であるということを認識し、2008年12月3日の設立総会に於いて設立の意志を確認いたしました。

2 申請に至るまでの経緯

2003年医療スタッフがニューヨーク州立大学バッファロー校におけるサマー・トリートメント・プログラム(STP)の研修を受講。
2004年ニューヨーク州立大学バッファロー校ペラム教授が来久、STPに関する講演会を開催。
2005年 2月医師・臨床心理士・教員有志による久留米STP実行委員会を発足。
2005年 8月久留米STP2005を開催(2週間)、26名が参加。
2006年 8月久留米STP2006を開催(3週間)、36名が参加。
2007年 8月久留米STP2007を開催(3週間)、27名が参加。
2008年 8月久留米STP2008を開催(2週間)、23名が参加。
2008年 11月NPO法人くるめSTP設立準備委員会を発足。
2008年 12月NPO法人くるめSTP設立総会を開催。
現在に至る。

NPO法人くるめSTP    設立代表者  氏名 向笠 章子  (住所・印 省略) 
     

法人概要

定款