STPは、行動療法の理論に基づき、ADHDの子どもの行動を改善することを目標とした包括的治療プログラムです。米国NY州立大学バッファロー校(現・フロリダ国際大学)のウィリアム・E・ぺラム教授によって開発され、1980年から約40年の実績がありアメリカ国内各地で行われています。
日本では2005年に福岡県久留米市で初めて実施され、現在も「くるめSTP」として継続しています。くるめSTPでは、夏休みに短期集中治療を行うことで、子どもたちの行動変容を促し、その効果が認められています。
*STPは、1980年からNY州立大学バッファロー校心理学科で行われていました。
*03年に山下裕史朗理事がバッファロー校で、STP研修を5週間受けました。
*04年に、同校のベラム教授が来久されました。
*05年、第1回くるめSTPを実施しました。ベラム、グライナー、ナギー3名の専門家が来久し、研修会と2週間のSTPを行いました。
*2005年以降、久留米市内の小学校で毎年くるめSTPを開催してきました。
くるめSTPには毎年多くの子どもさんが参加しています。2008年から2018年の14年間の参加状況を集計してみましたが、合計315人の子どもさんの参加がありました。そして315人の子どもさんが一人も参加を中断すること無く、元気に最終日まで参加しています。2日以上欠席した子どもさんもいません。子どもさんのがんばりはもとより、送迎をされる保護者の方々の熱意がこのようにすばらしい参加状況に結びついています。
毎年50人以上の運営運営スタッッフ(医師、看護師、教員、臨床心理士、事務局、学生)も参加していますが、実施期間中、一人も欠けることなく、最後まで一生懸命それぞれの役割を果すことができています。
くるめSTPは、それに関わる全ての人たちの熱意と努力、協働の力で実施されてきました。
STP参加経験のある学生が大学卒業後も、ボランティアとして参加してくれることもスタッフの大きな喜びとなっています。
|